◆フッ素の働きと使用法
フッ素には大きく3つの働きがあります。この働きによりむし歯予防に効果を発揮します。
1⃣歯を強くする
フッ素が歯に取り込まれ、むし歯に強い(溶けにくい)歯を作ります。
2⃣再石灰化を促進する
自然治癒が可能な初期のむし歯では、治癒を助けることができます。
3⃣むし歯菌を抑制する
フッ素が歯垢(プラーク)に入り、歯を溶かす酸が作られるのをおさえます。
歯科医院で行うもの
フッ素塗布
・家庭用のものより高濃度のフッ素を使用
・歯の生え始めに行うのが効果的
・3~6カ月ごとに定期的に行う
家庭で使用するもの
フッ素洗口
・1日1回30~60秒ぶくぶくうがいをする
・特に寝る前に行うのが効果的
注意:うがいができるようになってから使用
フッ素配合歯磨き剤
・毎日の歯磨きで使用するフッ素入り歯磨き粉と歯磨き後に使用するフッ素ジェルがある
・特に歯科専用のものがおすすめ
◆フッ素ジェルの使い方
①使用前はいつも通り歯磨きをして、口をゆすぎます
②ジェルを歯ブラシにつけて、全ての歯にいきわたるように軽く磨きます
③使用後は口をゆすがず、軽くつばを吐き出す程度にします
※使用後30分間はうがい、飲食を控えましょう。
◆フッ素塗布の回数
わずか月1回のフッ素塗布を、3回(3ヶ月連続)することにより、最大限に歯に取り込まれます。
その後は、半年に1回の塗布でフッ素の効果を維持することができます。
むし歯になりやすいかどうかは、お口の中の環境や抵抗力によって異なります
むし歯のなりやすさ、むし歯の治りやすさが推測できれば効果的な予防の対策がとれます。
⇒・口の中の細菌の種類や量 ・だ液の性質や量
・飲食の頻度や種類 ・フッ素の使用状況
・プラークの蓄積量 ・過去のむし歯本数