歯石ってなに?? 不動前ステーション歯科、矯正歯科の衛生士玉井です。
今日は歯石とかはなにか、またどんな影響があるのかをお話ししていきます。
歯石は前回お話しした時にでてきた、プラークが石灰化したものであり、その石灰化は条件がそろうと数時間で開始します。
歯の表面は粗ぞうなため、多くのプラークが付着するので、口腔衛生上の大きな問題となります。 歯石にはプラークと同様に歯茎の上に付着する歯石と歯茎の下に付着する歯石があります。
まずは歯肉縁上歯石についてです。 唾液腺開口部に近接する下顎前歯舌側面」上顎大臼歯頬側めんは歯肉縁上歯石の好発部位です。 下顎前歯部に比べて上顎大臼歯部に沈着する頻度は少ないです。 歯石の付着には個人差が大きいが10歳くらいから歯肉縁上歯石が認められるようになり、 白色や淡黄色を呈し、脆いため専用の機械を用いるとよういに除去できます。 なお、義歯の方にも同様に歯石が沈着します。
つぎに、歯肉縁下歯石についてです。 歯肉溝や歯周ポケット内に炎症があると、血漿成分中のカルシウムが歯根面に沈着し、暗褐色の歯肉縁下歯石を形成します。 歯肉が薄い場合には、歯肉を通して歯石が視認できる時もあります。 歯肉縁下歯石は硬く歯面に固着し、さらに直視できない部分に沈着しているので、歯肉縁上歯石に比べて除去が困難なのです。
歯石の成分は無機質が8割、残りの2割が有機質です。 無機質はリン酸カルシウムが主成分でそのほかリン酸マグネシウムや炭酸カルシウムなどを含む有機成分の主体は細菌由来なのです。
唾液や血漿にほカルシウムが大量に含まれ過飽和の状態であるため、石灰化の条件が揃うと結晶が析出して沈着します。 その条件としては、カルシウムと結合しているタンパク質ほ分解、高分子からリン酸を切り出す酵素の存在、環境のphが上昇した場合などがあげられます。 とくに石灰がに関与する細菌としては、corynebafte、matruchotii、放線菌群、レンサ球菌群、などが知られています。
⭐︎歯肉縁上歯石と歯肉縁下歯石の比較⭐︎
・歯肉縁上歯石
唾液腺開口部付近に好発
歯肉縁上(歯冠部)に存在する
白色、淡黄色
比較的脆い 歯面に対する付着性ら弱く、除去が容易
歯肉圧迫によって、潰瘍の原因となるが歯肉溝は広げない
・歯肉縁下歯石
部位的な分布に差がない
歯肉縁下(歯根部)に、存在する
灰色、暗褐色、暗緑色 硬い 歯面に強く付着し、除去が困難 歯肉溝を広げ、歯肉炎や歯周炎との関係が深い
まずは自分で歯ブラシをしっかりとして、定期的に歯医者さんに通うことがおすすめです。 縁下に歯石がつかないようにケアしていきましょう! 不動前ステーション歯科、矯正歯科衛生士玉井でした!