こんにちは!
不動前ステーション歯科・矯正歯科の小林です(^^)
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さて、本日は「関節リウマチと口腔の関係性」についてお話ししたいと思います。
まず、関節リウマチとはどんな疾患なのでしょうか?
関節リウマチは全身の複数の関節に炎症が起こり、腫れと痛みをともない、次第に関節の破壊(変形)と機能障害(強直)が進行する疾患です。
中年の女性に多く、顎関節にみられることもあります。
全身症状として、微熱、倦怠感、貧血、リンパ節の腫脹、食欲不振、体重減少などをともないます。
<原因は?>
全身性自己免疫疾患(膠原病)の1つで、関節滑膜の炎症により過剰に産生される炎症性サイトカイン(TNF-α)が関節の破壊を引き起こすとされています。
<どんな検査・治療をするの?>
関節リウマチは、早期診断・早期治療によって関節破壊の進行を止めることが重要です。関節の膨張、エックス線写真での骨のびらん、血液検査でのリウマチ因子などで診断し、薬物療法を行います。
顎関節に病変が生じることもあり、その場合は、パノラマエックス線で下顎頭の骨破壊像を認めます。
<どんな薬を服用しているの?>
メトトレキサート(リウマトレックス®︎など)、従来型抗リウマチ薬(リマチル®︎、アザルフィジン®︎ENなど)、副腎皮質ステロイド薬(プレドニン®︎など)を用います。
これらの効果が不十分な場合には、抗TNF-α薬(レミケード®︎、エンブレル®︎)や抗IL-6受容体抗体(アクテムラ®︎)も使われます。
痛みは消炎鎮痛薬で抑えます。
<口腔への影響は?>
免疫抑制薬を使用している関節リウマチ患者や、免疫機能が低下するため、易感染性で創傷治癒不全を示す他、メトトレキサートの副作用として口内炎や舌炎がみられることがあります。
また、顎関節にリウマチが発症すると、開口運動時に関節痛をともない、下顎頭の変形により関節雑音、咬合異常(前歯部開咬など)や開口障害が出現します。
<どんな口腔状態?>
関節リウマチは他の自己免疫疾患を合併することがあり、その1つにシェーグレン症候群があります。
シェーグレン症候群では、唾液腺の障害により唾液分泌低下、う蝕の多発、重度歯周病、口臭、舌炎、口角炎、口腔カンジダ症、口腔粘膜の疼痛、味覚異常、嚥下困難などがみられます。
<処置の際に気をつけること>
全身症状が強い急性期の治療は避け、症状の落ち着いている時期に治療を進めます。
頸椎にリウマチ病変がみられる患者では、頸椎脱臼を起こしやすいため、ヘッドレストと首の間にクッションなどを置いて頭部を固定します。
開口障害のある患者では無理に開口させないように配慮します。
手指の変形によりブラッシングが十分に行えない患者には、家族や介護者に口腔ケアの協力をお願いすることもあります。
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