普段、ほとんど意識していない、つばやよだれ。

いわゆる”だ液”には薬や消毒液に匹敵するようなすごい効果があります。

１日に出るだ液の量　500～1500ml

噛めば噛むほど、食べ物の水分が少ないほど、だ液はたくさん出ます。

だ液はどこから出るの？

だ液は、口の中にある３つのだ液腺（耳の下、あごの上、舌の下）とほっぺたの内側にある小さなだ液腺から分泌されます。

・耳下腺　サラサラだ液

・顎下腺　サラサラだ液、ネバネバだ液

・舌下腺　ネバネバだ液

サラサラだ液　消化吸収を助け口の中をきれいにする

ネバネバだ液　細菌をブロックし体を守る

だ液の正体は？

水分99.5％　ほとんどが水！

無機成分0.25％　ナトリウム、カリウム、炭酸水素、無機リン、カルシウムなど

有機成分0.25％　アミラーゼ、ムチン、ラクトフェリン、ガスチン、スタテリンなど

口をうるおすだけじゃないだ液のすごい効果

◆むし歯や歯周病を防ぐ

◆美味しさを感じさせる

◆食べ物を飲み込みやすくする

◆食べ物の消化を助ける

◆細菌や有害物質を抑える

◆皮膚や粘膜を活性化させる

現代人は、だ液の魔法が薄れつつある？

１日の中で、だ液が一番多く出るのは食事のときです。

ところが、現代人は食生活の変化によって、噛む回数と食事の時間が極端に減り、だ液の量も少なくなっています。

その結果、むし歯や病気、食中毒になりやすかったり、消化吸収に悪影響が出たりします。

よく噛む

栄養バランス

体に良い食事

だ液の効果を高める一番簡単な方法は、噛む回数を増やすことです。

噛み応えのあるもので１口３０回を目安に、ぜひ実践してみてください。