こんにちは!不動前ステーション歯科、矯正歯科衛生士の玉井です!
だんだん暖かくなって来ましたね!
今日は高齢者の方の口腔内のお話をしていきます。
高齢者の口腔ケア 高齢者は一般に有病立が高く、全身疾患は多病性、非定型性、慢性化という特徴を有する。
また老化現象や加齢現象に伴う変化の特徴は、軽微、緩慢、長期継続であり、個人差が認められることも念頭におく必要があります。
新しい知識の吸収や技術の習得は一般的に困難であり、老年期のモチベーションの難しさがあります。 老年期は咀嚼機能が低下しています。
また、口腔周囲の表情筋の弛緩によって唾液の流れが変化します。
そのほか、薬物の副作用により唾液分泌の減少が認められるようになると、残存歯の虫歯のう蝕感受性は一段と高くなります。 セルフケアの実践度が低下する時期でもあります。
ご自身で磨くことが困難になってきた場合には定期検診の間隔を短くしてもらうのも必要です。
また、口腔に原発する前癌病変の発現頻度が高くなるので、かかりつけの先生のもとでよく診査、観察してもらう必要もあります。
つぎはドライマウスについてです。
口腔乾燥症ともいいます。
唾液の分泌が過度に減少すると、口腔粘膜の表面は乾燥しやすくなります。
また、口腔乾燥がある場合、咀嚼障害、嚥下障害、発音障害、義歯の維持力低下、味覚異常、口腔清掃の不良、口腔粘膜の外傷と腫瘍形成、粘膜の灼熱感、カンジタ症などの口腔感染症、進行性う蝕など、多くの問題が生じてきます。
したがって、口腔の健康を損なうばかりでなく、日常生活を継続できなくなったり、QOLを低下されることにつながります。
高齢者の方は全身疾患と関連した複数の薬剤を服用していることが多く、各種薬剤の副作用として唾液の減少により、口腔乾燥が起こることがあります。
口腔乾燥が起こると報告されている薬剤には、高齢者の方が多く服用している場合があるので注意が必要です。
また、嚥下困難には薬剤の副作用による唾液減少が関与していることもあります。
つぎは、誤嚥性肺炎についてです。 高齢者では、誤飲や誤嚥を起こしやすく、特に要介護高齢者における誤嚥性肺炎への対応は深刻かつ緊急の問題として考えられています。
障害を誘発する疾患の多くは、脳血管障害(脳出血、脳梗塞)の後遺症、パーキンソン症候群、重症筋無力症などです。
口腔衛生状態の悪化は気道感染の原因となるので、口腔の清掃維持を目的に行われる口腔ケアは気道感染予防の必須条件です。
口腔細菌数の減少は発熱、肺炎の防止に有効です。
口腔の清掃維持とは舌の下や粘膜、舌の上に停滞した、食物残渣の除去、ブラッシングによるプラークの除去、義歯の清掃です!
感染に対して抵抗力の減弱した人の場合、義歯の粘膜部に生じる口腔カンジタ症は、食道カンジタ症やカンジタ性肺炎をおこすことがあります。