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銀歯の被せ物

こんにちは。不動前ステーション歯科・矯正歯科院長の熊木です。ご自身の口腔内を鏡で見てみると奥歯に銀の被せ物が入っていませんか?随分昔に入れた古い銀歯が入っていて痛みもないし、そのまま放置してるなんて人は少なくないと思います。

その中でアマルガムという金属をご存知でしょうか?

操作性の良さから2016年4月まで100年以上臨床の場で使用されていましたが、現在保険診療から外されてほとんど利用されなくなりました。アマルガム銀歯の中には水俣病の原因となった水銀が含有されているからです。アマルガムは硬化すれば水銀問題は皆無と言われてはいますが、金属はお口の中にあれば酸化(サビ)し四六時中体内に金属イオンとして取り込まれます。これが体にとって良いわけがありませんよね。歯科業界ではこの銀歯を外して他の材料に変える傾向にはなってきてはいますが、まだまだ口腔内に入っている患者様は少なくありません。アマルガムは僅かな刺激で気化し、蒸気水銀となります。この蒸気水銀が体内に入ると体の細胞が生まれ変わるときに必要な亜鉛の代謝を阻害してしまうなどの悪影響があります。また歯質と接着性はなく引っ張り強さがないため辺縁破折や口腔内の温度変化により辺縁微小漏洩も起こりやすいです。ということは、2次的な虫歯になりやすいのです。虫歯は神経まで達さないと大きな痛みは出ないのでできるだけ早い治療をお勧めします。

次に金銀パラジウム合金のお話をしていきます。

現在歯科で用いる銀歯はほぼこの材質で作られています。保険適応なので安価で詰め物を入れることが可能なのが利点です。成分としては金12%、パラジウム20%が定められていて、銀50%前後、銅20%前後、その他インジウムなどが数%含まれています。

安価で虫歯を削ったところを詰めれるということは患者様のQOLを向上できます。一方でパラジウムという成分はアレルギー性がすごく高く100人中30人がアレルゲンを持ってるとも言われています。

金属アレルギーは一度生じてしまうと、発疹、痒みを伴う皮膚炎、関節痛などの症状に長年悩まされることが多いです。また、今も銀歯が入っているし自分は大丈夫と思っていてもどこかのタイミングで急に発症してしまうケースもあります。金属アレルギーは花粉のように早期に症状が出ない遅延型アレルギーです。また、ピアスやネックレスよりも歯の詰め物の方がより目に見える皮膚症状は出にくいです。

掌蹠膿疱症といって原因不明の皮膚疾患もこれらの金属が原因である可能性も高いと言われています。

金銀パラジウム合金もアマルガムと同様歯に接着するわけではなくセメントで機械的嵌合によりくっついてる状態なので、セメントが劣化すれば隙間が空き虫歯になります。しかも金属はレントゲンに真っ白に映るので小さな初期虫歯は外してみないと発見することができません。

保険で安価に治療できるという点では優れているとは思います。しかし何度も治療したくない、歯をもう削りたくない、痛い思いをしたくないとお考えでしたら他の優れた材料に少しずつでも変えることをお勧め致します。

なんでもお気軽にご相談下さい。


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