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歯周病の原因②

歯周病の原因②

こんにちは!不動前ステーション歯科・矯正歯科の小林です!

本日は前回に引き続き、歯周病の原因についてお話しします。

歯周病は歯に付着したプラーク中の細菌によって発症しますが、その沈着量はさまざまな因子によって左右されています。
また、プラークが同程度付着していたとしても、全ての人に歯周病が同等に進行するとも限りません。
歯周病の進行には個人差があり、それに関わる因子を下記に示します。

<全身性修飾因子>
・年齢(加齢)
加齢によって、細胞機能および各種代謝機能に低下が起こります。

・遺伝性疾患
遺伝疾患であるダウン症候群などでは、免疫応答に関連する遺伝子に欠損があり、歯周病の発症頻度、進行の程度やスピードが増加することが分かっています。

・全身疾患
糖尿病、後天性免疫不全症候群、骨粗鬆症を有する患者は歯周病が進行しやすくなります。

<環境因子(後天的リスクファクター)>
・喫煙
喫煙習慣は歯周病の発症と進行に最も大きな影響を及ぼします。
喫煙によって微小血管が収縮し血行障害を起こしていることから、歯周組織はプラークなどの病原因子の影響を受けやすい状態に陥っています。
また、喫煙によって免疫応答が低下するとの報告もあります。

・ストレス
一般的に、ストレスが免疫応答を低下させることはよく知られています。歯周治療に対する反応性および予後は、ストレスのある個人はストレスのない個人で劣ることがいくつかの研究によって報告されています。

・栄養障害

ビタミン摂取不足などの栄養障害により、歯周病の発症と進行に影響があることが知られています。しかし、食生活環境が充足している現在の日本では、栄養障害の頻度は高くありません。その一方、近年、要介護高齢者には栄養障害がみられるとの報告があり、高齢化が急速に進行している日本では、今後十分注意されるべき課題です。

・肥満
肥満者に蓄積されている脂肪細胞から炎症性伝達物質等が産生され、歯周組織を易感染性に陥れると考えられています。

・薬物
てんかん、高血圧、臓器移植の際の治療薬として使用される薬剤によって歯肉増殖が誘発されることがあります。
また、常用している薬剤の副作用によって唾液分泌が減少し、口腔乾燥症となることがあります。
唾液分泌量の低下は口腔内の自浄作用低下を招き歯周病進行の増悪因子として働きます。

・社会・経済的環境
社会・経済的環境は、患者の歯ブラシ習慣など口腔衛生状態や受療行動の頻度等に関与しており、歯周病の発症と進行に影響を及ぼすことが知られています。


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