こんにちは!不動前ステーション歯科・矯正歯科の小林です(^^)☆
本日も前回引き続き、『虫歯予防のための食生活』についてお話していきますね。
前回までは乳幼児期の食生活についてお話ししました。
今回は学齢期以降の食生活についてお話します。
<学齢期の食生活について>
学齢期とは小学校の児童、中学校の生徒と呼ばれる6~15歳の時期を指します。
学齢期の食生活は基本的には家庭および学校給食に依存しており、学校給食は栄養学的に問題の少ない食事(所要カロリーの35%)が与えられます。
しかし、食事のマナーを教える余裕がないため、家庭では食事のマナーを教え、規則正しい食事をとる習慣を身につけさせる必要があります。
また、この時期は食習慣の基礎が確立する時期であり、自分自身で食事の質やバランスを考えた食物が選択できるようになることから、「食の自己管理能力」を育むことが重要です。
それまで保護者に依存してきた間食の選択を自分自身で購入して食べるようになる時期でもあり、テレビや雑誌、スマートフォンなどの広告などに惑わされやすく、容易にテレビなどで放映される商品を購入し、食べる傾向に陥りやすくなります。
虫歯をつくらないためには、スクロースの多い食品を控え、その摂取方法、摂取量、摂取時間、食べ方に加えて、フッ化物配合歯磨剤を用いた食後のブラッシングについて指導が必要となってきます。
3度の食事を規則正しく食べることを指導し、間食や夜食は控えめにすることも伝えましょう。
口腔には「食べる」「話す」「呼吸する」など大切な機能が備わった器官であることを理解させ、歯や口腔の健康が長い一生を健康に過ごすうえで必須であることを教えることも重要です。
<青年期の食生活について>
青年期では、生活が夜型になり夜食をとることが多くなり、朝食をとらない者が増加します。
夜食には甘い物やスナック菓子、インスタント食品などの偏った物を選択する傾向があり、生活習慣病の予備軍になり得るといわれています。
一方、外見を気にして過剰なダイエットを行うなど、誤った健康観をもつ者や、受験・就職などでストレスが加わり情緒面や食生活が乱れる傾向が多くなります。
食行動も好きな時に、好きな物を、好きなだけ食べたいという欲求が高まるため栄養が偏りがちです。
青年期における栄養素の欠乏は身体への影響と深く関与するので、栄養の過不足を補正・充足する方法を考え、心と体の活動に見合った食生活を自己管理する必要があります。
また、生活リズムの変化や栄養バランスの乱れなどによって口腔衛生状態が著しく悪化し、虫歯や歯周病が増悪するので、食事の時間・回数・量などを考えることが重要です。