不動前ステーション歯科・矯正歯科です。
VPT(バイタルパルプセラピー)とはvital (生きた状態で)pulp (歯の神経を)therapy (残す治療)と呼ばれ別名歯髄温存療法や直接歯髄覆罩法とも呼ばれています。 通常虫歯が深いと基本的には歯の神経をすべて取り除かなければいけませんでした。 しかし近年バイオセラミックセメントと呼ばれるMTAセメントが普及したことにより今まで神経を取り除かねばならなかった歯でも神経を残すことができます。 mineral trioxide aggregate の略で簡単に言うと歯科用コンクリートセメントのようなものです。 強いアルカリ成分が殺菌効果に働き、治療時に粘性だった物が24時間後にコンクリートのように固まります。 体にも悪影響のない安心な成分です。
歯は神経がなくなると寿命が大幅に短くなります。原因として神経がない歯は破折しやすく、歯根の感染、再感染で抜歯せざるを得ない状況になる可能性が高まるからです。なのでできるだけ神経は残したほうが良いです。
当院ではできる限り神経を残す治療をオススメいたします。
しかしこの術式は100パーセント成功するわけではありません。成功率をできる限りあげるためにラバーダム防湿(ゴムのマスク)をして感染対策をしながら治療しますが、痛みがでてしまったり神経が死んでしまう場合もあります。なのでしっかりリスクや予後について患者様とお話したうえで治療致します。