歯茎のホワイトニング
「ガムピーリング」
ガムピーリングとは歯茎のホワイトニングとも言われており、歯茎の黒ずみをきれいなピンク色にする方法です。
歯茎の黒ずみが気になる、ガムピーリングをぜひ検討されてみてください。
メラニンによって黒くなってしまった歯茎をキレイなピンク色にする治療です。
ガムピーリングでは歯茎にフェノール剤という特別な薬を塗り、歯茎の表面を火傷させ新しいキレイな歯肉を作ります。
その結果、歯茎の黒ずみが落ちるのです。
ガムピーリングの治療の流れ
最初にカウンセリングをさせていただき、患者様の口内環境をチェックします。
ガムピーリングを安全にできるのかどうかの検査などもします。
フェノール剤(ガムピーリングをするための薬)を塗ると、歯茎の表面が火傷するためピリピリします。
この痛みを和らげるために、塗るタイプの表面麻酔を行います。
メラニン色素を除去するフェノール剤を塗ります。
塗布してから10分程度待ちます。
フェノール剤で白濁した部分を中和するために、エタノール剤を塗布し拭き取っていきます。
きれいに水洗いをして乾燥させます。
なおガムピーリングは、フェノール剤の塗布→エタノール剤で中和→水洗い、乾燥を3回ほど繰り返します。
薬剤を塗った部分が白くなりますが、約1週間で白い部分が剥がれてピンク色の歯茎になります。
歯茎が黒ずむ原因
ガムピーリングを検討されている方は、歯茎が黒ずむ原因も気になると思います。
また原因によっては、ガムピーリングでは歯茎の黒ずみは取れない場合もあります。
歯茎が黒ずむ原因を紹介していきます。
- タバコ
- タバコを吸うと血液の流れが悪くなります。
さらに、タバコに含まれるニコチンによってビタミンCが破壊されます。
その結果、メラニン色素が歯茎に沈着し黒ずんでしまうのです。
タバコが原因の歯茎の黒ずみは、ガムピーリングが効果的です。
- 重度の歯周病
- 歯周病が重症になると、膿が出てきてしまいます。
この膿によって、歯茎が黒ずんでみえます。
この状況はかなり深刻ですので、なるべく早く歯周病の治療を受けましょう。
- メタルタトゥー
- メタルタトゥーとは、被せ物や詰め物に使われた金属が溶けて、歯茎に沈着してしまうことです。
メタルタトゥーで沈着して黒くなってしまった歯肉は、ガムピーリングでは元の色に戻りません。
そのため、レーザー治療を行います。
また、被せ物・詰め物を自費診療になりますがセラミックなどの優良な素材に変えることで再発を防げる場合があります。
治療後の痛み
治療中は表面麻酔で痛みはほぼないのですが、治療後に患部がヒリヒリした痛みが出たりすることがあります。
また、歯茎が敏感になっているのでしばらく歯磨きは優しく丁寧にすることを心がけてください。
痛みの感じ方は個人差がありますが、基本的には数日は痛みを感じていても1週間ほどでなくなる方が多いです。
痛み止めを飲んでもOK
もし酷い痛みが出てきてしまった場合、当院に相談してください。
手元に痛み止めがあれば、我慢はせず服用しても大丈夫です。
市販されているロキソニンなどで充分です。
ロキソニンが効くまでに約15分~60分くらいかかるので早めに飲みましょう。
治療後の注意事項
ガムピーリングの治療後は薬剤によって歯茎が敏感な状態です。
刺激の強い飲食物(辛いものやしょっぱいものなど)はしばらく控えましょう。
特にカレーやキムチなどの料理や強炭酸飲料などに注意しましょう。
- 歯茎は無理やり剥がさない
- 治療後は患部が白濁した膜ができ、数日経つと自然に剥がれてきれいなピンク色の歯茎がでてきます。
しかし、その白濁した膜を無理やり剥がしてしまうと、まだ完成していない皮膚が出てきて、キレイなピンク色にならないことがあるのです。
少し気になるかもしれませんが、薄皮は無理に剥がさず自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。
- たばこを控える
- メタルタトゥーとは、被せ物や詰め物に使われた金属が溶けて、歯茎に沈着してしまうことです。
メタたばこは歯茎が黒ずむ大きな原因です。
ガムピーリングしても、たばこを吸い続けると黒ずみの沈着を防ぐことができません。
たばこの量を減らす、禁煙をする努力が必要です。
- 着色の強い飲食を控える
- 赤ワイン、コーヒーや紅茶などの色素が付きやすい飲食物はガムピーリング後、一週間程度は控えましょう。
もし飲食してしまったら、すぐに口を水でゆすぎましょう。
ガムピーリング前に知っておきたいこと
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体に負担や害
ガムピーリングは体に害がない薬剤を使用していますが、エタノールやフェノールなどのアルコールにアレルギーがある場合は、ガムピーリングができない場合もあります。
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妊娠中も施術はできる?
ガムピーリングは妊娠中でも可能ではありますが、できれば妊娠前、もしくは出産後に来院されることをおすすめします。
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すぐに治療はできる?
虫歯や歯周病がある場合は、すぐにガムピーリングできないこともあります。
また、他の歯茎の病気にかかっている場合もそちらの治療が優先になります。
ほぼすべての病気が完治してからガムピーリングの施術になります。