こんにちわ。不動前ステーション歯科・矯正歯科院長の熊木です。
当院では、歯科用拡大鏡を使用した精度の高い確かな治療を行っています。
衛生士も最近拡大鏡を購入し歯茎の下の肉眼では見えにくい歯石を除去しています。
歯科用拡大鏡とは、歯を拡大して見るための虫眼鏡のような道具です。
私たち歯科医師は、より狭く、暗く、小さな環境下で手術・治療を行っており、ミクロン単位の世界で治療をする必要が多くあります。
人間の裸眼が認識できるのは200ミクロン(0.2mm)が限界と言われています。
しかし、しっかりした歯の治療を行なうためには、40ミクロンから50ミクロンが見えることが世界基準になっており、精密さを求められる歯科治療の場合、あらゆる場面において数十ミクロン以下が見えていなければいけません。
つまり、現代の歯科治療において、裸眼では必要とされているレベルを満たすことは難しいと考えられます。
また拡大鏡の使用により、診断の正確さが高まり、より安全な治療方法やアプローチが可能になります。
肉眼では見えなかった歯の微細な凹凸、隠れた根管、補綴物と歯肉の間の隙間などが確認でき、削る量も最低限に抑えることができます。
他にも拡大視野で治療を行う恩恵は、腫れの軽減・痛みの軽減・虫歯や歯石の発見と取り残し防止・正確な歯牙切削と歯型の型取り・技工物の適合精度の向上など沢山あります。
最先端の知識や治療技術があっても、見えていなければ経験や勘に頼って治療することになります。大切な歯を見つめ、日々の追求を忘れずに診療したいと思っております。
私はオーダーメイドで作製して頂くデザインフォービジョンという拡大鏡を使用しています。他の拡大鏡に比べ視野が広いのが特徴です。
ただ壊れるとアメリカまで送り、直してもらうのでかなり時間がかかってしまいます。。日々の診療には欠かせない物なので大切に使っていこうと思います。